人気TikToker・あぃりDXさんにインタビュー!生い立ちや看護学生ネタ、TikTok運用の裏側を徹底解剖!
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「今」に繋がる看護学生時代
泣いて笑って怒っての繰り返し
--- 看護学校は何年通ったんですか?
あぃりDX: 3年間です。
--- 楽しかったですか?
あぃりDX: 実習以外は超楽しかったです。看護学校って同世代じゃなくて色々な人がいるんですよ。社会人経験をしてから入学してる人とか。そういう人たちと実習後飲みに行って、色々な人生経験を聞くのが楽しかった。結構酒豪だから、みんな(笑)
--- それは楽しそうですね!それじゃあ楽しいことの方が多かったんでしょうか?
あぃりDX: いやそれは…どっこいどっこいです(笑) ダンスもすっぱりやめていましたし。泣いて笑って怒って泣いての繰り返しで…情緒がおかしくなってましたね(笑)
--- そうなんですね。実習っていうのはどんなものだったんですか?
あぃりDX: 実際に病院に行って、色々な経験を積むんです。初めてのことばかりだから、うまくいかないんですよね。それを毎回指導者さんや先生に怒られて、自分に無力感を感じることが多くて辛かった。患者さんからも怒られたり。まあ褒められたりすることもあるんですけど…。最後の方はどうすれば病院で空気になれるかばかり考えてましたね(笑)
--- 空気(笑) 誰にも気づかれないように(笑)
あぃりDX: あまりに辛いのでみんなそういう術を身に着けだすんです(笑)
「看護学生あるある」がTikTokで大ヒット!
あぃりDX: だけど、厳しい中でのユーモアが面白くって。わたしはよく指導者さんとか学校の先生のモノマネをしてました。そしたらみんな大ウケしてくれて。今はそれをそのまま動画にしているところもありますね。
--- いまTikTokやYouTubeでも話題になっている看護学生ネタですよね。看護学校のことを何も知らないわたしでも爆笑するくらいだから、実情を知っている人はもっと面白いんだろうなと思います(笑)
@airidxdxdxdayo 1番怖いのは「沈黙」www 踊りやすい振付考えたので、みんな踊ってみて?www ##看護学生あるある ##看護学生
あぃりDX: 看護学生時代は生きる意味を失うくらい辛いときもあって。だから似たような人に「辛い」を「面白い」に変えちゃえばいいんだよってことを伝えたかった。最初は「途中で看護師を辞めたわたしなんかが…」って思ってたんですけど、リクエストもあったので始めました。そしたら反響がすごくて。「わかる~」っていう声以外にも「看護学校行きたいと思ってたから参考になる!」とか、指導者側の人から「指導の勉強になる」と言われたりとか、意外な言葉もいただきました。
--- 指導者さんの方にまで反響が!それはうれしいですね!
TikTokフォロワー30万人超えまでの道
--- TikTokは、看護師をやめてからはじめたんですか?
あぃりDX: いえ、看護学生時代からこっそりやっていました。もともと「musical.ly」っていうTikTokの前身から活動はしていて、日本代表になったこともあるんです!だけど看護師になってからは忙しくて、ほとんど投稿できていませんでした。
はじめたてはとにかくインパクト重視!
--- そうなんですね。はじめはどんな動画をアップしていたんですか?
あぃりDX: スタンプで顔を面白く加工してダンスを踊る動画をアップしてました。その時は可愛い子が可愛く踊る動画ばかりだったので、あえてそれを激しく踊ってみたり。そしたらフォロワーもすぐに伸びましたね。TikTokで有名になると覚悟を決めたあとは、スタンプをやめて素顔で撮るようになりました。
--- 他にも始めたての時に気を付けていたことはありますか?
あぃりDX: わたしは特別可愛いわけでもないので、とにかくみんなの目に入るよう派手な格好をして撮ってましたね。当時は黒髪だったので、青色のカツラをかぶったり。とにかくインパクト重視でした!
TikTokにも影響したSweet XOでの経験
--- ところで看護師を辞めた後は「Sweet XO(スイートエックスオー)」で働き始めたんですよね?
@airidxdxdxdayo
あぃりDX: そうです。1年間くらい働いていました。毎週私のためにお店に会いに来てくれるファンの方がいて、すごくうれしかったです。
--- あぃりDXさんにとって、自分のイメージを大きく決定づけた場所でもあったと思います。Sweet XOといえばしなこさんのイメージも強いですが、彼女との出会いはSweet XOだったんですか?
あぃりDX: しなこと初めて会ったのはTikTokのイベントだったんですけど、その時はわたしが声をかけて一緒にTikTokを撮ってもらったくらいだったんです。その後原宿に行ったらたまたま彼女と会って、そこから仲良くなり始めました。看護師を辞めたとき彼女に「Sweet XOで働かせてほしい!」と相談したら快く受け入れてくれて。
--- お店で働きだしたのも、彼女がきっかけだったんですね!
あぃりDX: そうです。看護師を辞めたことに関しても「TikTokの活動でも、病気や怪我で苦しんでいる人たちの力になれるんじゃない?」ってはげましてくれて。それで色々なふんぎりがついた感じです。
--- 実際それが看護学生ネタを投稿することで、間接的にでも実現しているかもしれませんね。
あぃりDX: 他にも彼女のYouTubeに出演させてもらったり、私の動画に出てもらったりもしました。今のトレードマークの髪色も、YouTubeの企画がきっかけなんです(笑)
--- この動画、本当に面白いですよね(笑)
あぃりDX: それからずっとピンクのツインテールをトレードマークにしています。やっぱり存在を覚えてもらいたいので。わたしの武器のひとつです。
どんな「可愛い」も受け入れてくれる原宿が好き
--- ちなみに、原宿はもともと好きだったんですか?
あぃりDX: カラフルでインパクトのあるものはもともと好きでしたね。でも原宿の友達ができはじめたのはSweet XOで働きだしてからです。
--- そうなんですね!原宿のどんなところが好きですか?
あぃりDX: どんな個性も受け入れてくれるところ!たとえば動物柄の靴下とか履いていたら、看護学生時代はよく周りに「ダサいね」って笑われてたんですよ。でも原宿はどんな格好してても「可愛いね!」とか「もっとやりなよ!」って言ってくれて。ファッションだけじゃなく、ジェンダーやアート、何に関しても寛容。人のどんな「可愛い」も原宿は受け入れる。そんなところが好きですね。
--- たしかにそうですね!あぃりDXさんにとっては初めて見つけた本当の自分になれる場所だったんでしょうか。そんな場所に連れてきてくれたしなこさんやSweet XOの影響は、やはり大きいんですね。
あぃりDX: そうですね!しなこのことはずっと尊敬してます。ここでの出会いは本当にかけがえのないものです。