人気TikToker・たいちゃんにインタビュー!ゲイバーの店員や高円寺にいる人あるあるは、どうやって生まれたの?
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カメラに友達の写真を貼り付けて、リアル度UP!
--- たしかに段取り感が一切ないというか。まるで本当にお店に入ったかのような感覚になりますね。
たいちゃん:自然に話しかけている感じを出すために、カメラには友達の写真を貼ったりもしています(笑)
--- そうなんですね!それは面白いことを聞けました!(笑)
たいちゃん:目くばせとか、どこに向けたらいいかわからなかったので、その人に話しかける体でやってました(笑)
1本の動画の撮影には1~2時間かかる!
--- ゲイバーあるあるでは、カットが新人さんとベテランの境目だけでほぼ一発撮りとなっていますが、何度も撮り直されたりするんですか?
たいちゃん:撮り直しますね!ちょっとでも失敗すると許せないので、何度でも撮り直します。でも特にベテランのほうは早口だから、噛んだりもしちゃうんですよね。だから1~2時間くらいかかってしまいます。
--- それは大変ですね!メイクや編集などの時間も合わせたら、もっと時間がかかってしまいそうです。
たいちゃん:そうですね。だから出勤する日、家を出る前とかに撮っちゃうことも多いです。撮れたら移動時間に編集して。
--- スキマ時間を見つけてやるしかないですよね。でもそれを毎日やるのは相当大変そうですね…。
たいちゃん:だけどカメラの前に立ったらもうやるしかないので、こっちのものなんですよ。今はちょっと休憩させてもらってるんですけど、また徐々に再開したいですね。
テロップも「わかりやすさ」を重視!
--- 動画を編集した経験はあったんですか?
たいちゃん:自粛期間にYouTubeをちょっとだけやっていて、カットやテロップを入れたりすることは経験があったんですけど、やっぱり最初は慣れなくて。でもやっていくうちに片手間でできるようになっていきましたね。
--- そうなんですね。動画の編集におけるこだわりはありますか?
@aw_taichan 受け入れてくれる人って素敵よね##ゲイバーあるある##あるある
たいちゃん:テロップも「わかりやすさ」を重視しています。たとえば、これだけ伝えたいという言葉は色を変えたり。特に私の動画は喋る速度が速かったりもするので、読みやすいフォントを使ったり、パッと見た時にすぐわかるように意識はしていますね。
--- やはり「わかりやすい」というのは編集においても大事なんですね。
たいちゃん:そうですね。あとは動画が出たとき、どんな動画かが一目で分かるように「○○な人」っていう文字をずっと表示させたり、この動画なんだろうって思ってもらえるような工夫もしていますね。
「たいちゃん」という人について 今後の目標は?
こどもの頃のお話
それでは次に、たいちゃんさん自身についてもっとお聞きしていきたいと思います。小さい頃はどんなお子さんだったんですか?
たいちゃん:性格は内気だけど、目立ちたがりでした。気の許せるコミュニティでは、人を笑わせるようなことをしてたりしましたね。そして、やっぱりおもちゃのジュエリーとか、小さい時から女の子っぽいものが好きだったみたいです。友達も女の子の方が多かったし、ムシキングをやってたけど本当はラブベリーの方がやりたかった。
--- そうだったんですね。周囲にご自身のセクシュアリティは公表されていたんですか?
たいちゃん:公表はしてないんですけど、周りはなんとなく知ってたかな。「たいちゃんはたいちゃんだよね」みたいな。
--- そうなんですね。それじゃあ今も子供の時も、立ち振る舞いはそんなに変わっていないのでしょうか?
たいちゃん:小学生までは女の子らしい感じだったんですけど、中高生のときは「男らしくしなきゃ、男の子とつるまなきゃ」なんて思ったりもして、それが空回りしてアウェイになっちゃったりしました。それで周りと違う自分を嫌いになっちゃったり。
--- それはつらい時期でしたね。
たいちゃん:でも直そうとしても直せないし、自分を受け入れるしかないって感じでした。今は自分の魅力的な個性だと思っています。でも多分、その時はそう思えなくてもいいんですよ。悩んだおかげで、今の自分がいるので。苦しいかもしれないけど、悩む時期は悩んでもいい。自分を偽ってもいい。その姿が嫌だって思うなら、おのずと自分を自分で変えていくから。
--- 悩んでいる時期があるからこそ、今の自分がいる。だから、悩むことは決して悪いことばかりじゃない。
たいちゃん:はい。早く抜け出したいかもしれないけど、長い目で見れば、今はそれでも大丈夫だよって、同じ悩みを持っている子たちに言ってあげたいですね。
今後の目標について
--- それでは最後に、今後の目標についてお聞かせいただいてもいいですか?
たいちゃん:ちょっとアバウトになっちゃうんですけど、自分の言葉で、同じ悩みを持っている人に寄り添えるような人になりたいですね。だれかの気休めの人間…じゃないけど、目の前の人を心地よくさせて、すこしでも支えられるような人になりたいです。
--- その一環としてTikTokや俳優としての活動にも力を入れていきたい?
たいちゃん:そうですね。自分本位的に言えば、もっと俳優として大成していきたいっていうのもありますが、人を喜ばせたいっていうのは小さいころからやりたいことでもあったので、それができたらいいなと思いますね。
--- それはとっても素敵な目標ですね!
たいちゃん:あと、映画に出たい(笑) 岩井俊二監督の大ファンなので、いつか岩井さんの映画に出たいです!
インタビュー:杉浦 雨