イラストレーター・漫画家の ゆみやみやみい さんにインタビュー!絵に関することやSNSの活用法などについて聞いてみた!
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一筋縄でいかない可愛さが魅力
--- やみいさんの絵は、やみいさんそのものなんですね。それでは、自分の絵の好きなところはありますか?
ゆみやみやみい:パッと見で「可愛い」と言ってくれる人も多くて、それもとてもうれしいんですけど、わたしは複雑な絵を描くのが好きなので、可愛いなかにも小ネタを入れていたり怖いものを混ぜていたりするんです。そういう一筋縄ではいかない可愛いさが私の絵の持ち味かなと思います。いろいろな感情とか表現をごちゃごちゃに混ぜ合わせて「可愛い」にするということが、常に心掛けていることでもありますね。
--- たしかによく見ると「うじゃい(うざい)」や「KILL ME」など、一般的には「可愛い」とは言えないようなワードも織り交ぜられていますよね。色もたくさんの色が使われているのに、一つの絵として綺麗にまとまっていますが、これにはどうしてでしょうか?
ゆみやみやみい:逆に私、少ない色で仕上げることができないんですよ。なんか物足りなくてイライラしちゃって(笑) だから、たくさんの色を組み合わせて一つの色を作っています。たとえばリンゴは普通に見たら赤一色だけど、私はピンクも入れるし黄緑も入れる。「リンゴは赤い」という思い込みを捨てて、見えない色を心で見るんです。なので色を塗るときは、特に集中して作業に取り掛かるようにしていますね。
イラストレーターとしての活動について
「絵と生きていきたい」という気持ちから、イラストレーターの道へ
--- 今はイラストレーターとして生計を立てられているやみいさんですが、イラストレーターになろうと思ったきっかけは、なんだったんですか?
ゆみやみやみい:ebookjapanさんで連載した漫画でも描いたのですが、当時楽しいことが周りにあまりなかったんです。そのなかで自分の内面に作り上げていく世界がとても好きで、いつか絵と一緒に生きていけたらいいなあって思うようになったんです。それから色々なことにチャレンジするようになりました。
?⛳️ 最終話が更新されました ⛳️?
ずっとひとりぼっちで
たくさん辛い思いもしてきたけど、『絵』が私の人生を
大きく変えてくれた———•••これからは自分のために生きていく!
今回約50ページも
描かせていただきました㊗️‼️?ぜひともご覧くださいませ??https://t.co/kZ1VJnpCDJ pic.twitter.com/aoNvQtI7qs
— ゆみゆみやみい㊗️最終話更新㊗️ (@YmYmix_) February 19, 2021
--- なるほど。具体的にはどのようなことから始めたんですか?
ゆみやみやみい:最初は、自分の好きな絵を好きな形でSNSに投稿していました。そしたらだんだんと注目してもらえるようになって、色々な意見をいただくようになったんです。それからはそれを参考にして、見てくれる方々のことを考えて投稿を作ったりもしました。するとフォロワーさんの数も増えていき、ついにイラストのお仕事の依頼も来るようになったんです。
--- 最初のきっかけは、SNSだったんですね。SNSの運用についても、後ほどじっくりお聞かせいただきたいです!
初仕事は人気インフルエンサーからのオファーから!
--- ちなみに、イラストレーターとしての最初のお仕事はどんなお仕事でしたか?
ゆみやみやみい:人気インフルエンサーで、現在はタレントとしても活躍されている「ねお」さんが、サンキューマートとコラボ商品を出すことになったんです。その商品のデザインが最初のお仕事でした。
? おしらせ ?
今回販売される
サンキューマートさんと
ねおちゃん のコラボ商品 の デザインを
わたし ゆみゆみやみいが
担当させていただきました!とても きゃわゆ〜く
ぱわふる はっぴ〜に
デザインできました????よろしくおねがいします?? pic.twitter.com/bwHcCWo0bs
— ゆみゆみやみい㊗️最終話更新㊗️ (@YmYmix_) February 4, 2017
--- ねおさんは今や歌手デビューもされたりと、ますます人気が増していますよね!このお仕事はどのような流れで任されることになったんですか?
ゆみやみやみい:ありがたいことに、ねおちゃんが私のファンでいてくれてたんです。それで、コラボグッズを出すとなった時に私にオファーしてくれて。
--- そうなんですか!?すごい!あの人気スターが、指名したくなるくらいやみいさんの絵のファンだったんですね!
ゆみやみやみい:そうですね…ってちょっと自分では言いにくいですけど(笑) 本当にありがたいです!
--- デザインの要望などがあって、大変ではありませんでしたか?
ゆみやみやみい:デザインはほぼおまかせで描かせていただきました!私もねおちゃんのファンで彼女のことをよく見ていたので「ねおちゃんこういうモチーフ好きだよな」とか考えながら、楽しくデザインさせてもらいました。
--- その後原宿の人気スイーツ店「SweetXO Good Grief」のウォールアートやステッカーのデザインなども担当されていますが、こちらもおまかせだったのでしょうか?
ゆみやみやみい:そうですね。ただ「おまかせで」と言っていただけるのはとてもうれしいのですが、SweetXO に来るのは私のことを知らない人が大半だと思うので、自分の世界を大爆発させてもただの押し付けになってしまうんです。そうならないように、自分の色も入れつつみんなが好きそうなモチーフを使って描くことを意識しましたね。
マンガ家としてもキャリアスタート!
--- また、やみいさんは電子書籍配信サイト「ebookjapan」にて「さよならゆみちゃん」というオリジナル漫画を10話にわたって連載し、漫画家としてのキャリアもスタートされました。この漫画はやみいさんがイラストレーターになるまでの経験が織り交ぜられた半自伝的な作品ですが、どのように生まれたんですか?
ゆみやみやみい:「漫画を描いてみませんか?」っていうお話をありがたいことに頂戴して、打ち合わせをしました。だけどわたし、一枚の絵のなかにストーリーを詰め込むことはできるんですけど、漫画としてのストーリーを考えることがなかなかできなくて「あぁ、もうダメかな」って感じだったんです。そんな時に編集さんが、わたしのTwitterを見てくれて。当時「#10年を振り返る」というハッシュタグが流行っていて、私も10年間をまとめていたんですけど、そこに着目してくれて「これを基に漫画を描いてみましょう!」という話になりました。
@ymymix_ 私が連載している漫画を動かしてみました??詳しい作り方はYouTubeに載せました??漫画はプロフィールから読めます?
--- 実体験をもとにお話を考えていったんですね。この漫画ではご自身の辛い経験なども描かれていると思いますが、それに対して苦しくは感じませんでしたか?
ゆみやみやみい:たしかに思い出してしまうところもあって、最初は辛いときもありましたけど、徐々に「こんなこともあったな~」と客観的にみられるようになっていきました。今は自分が思い描いていたものになれて幸せでもあるので「懐かしいね」みたいな感覚で描けるようにはなりましたね。