【iPad】ウイルス対策は必要?感染時の状況や対処法をご紹介!
フィッシング詐欺、ハッキング、サイバー恐喝、サイバー盗難、ランサムウェア攻撃。これらはすべて、サイバー犯罪として知られるもので世界中の企業や個人が被害に遭い、その被害額は莫大です。
ネット犯罪の脅威はどこにでもあります。
Appleの製品である、iPhoneやiPadを購入する多くのユーザーは、Apple製品の高い安全性を信じて購入しています。
しかし、ネット犯罪ますます身近な問題になっているため、iPhoneやiPadでも、ウイルス対策アプリをインストールして使用する必要があるのでは、と考えるユーザーが増えています。
iPhoneやiPadには、ウイルス対策は必要なのでしょうか。この記事で詳しく解説します。
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【iPad】ウイルス対策は必要なの?
アメリカの連邦捜査局FBIが2019年に行った年次リポート「2019 Internet Crime Report」の報告によると、2019年度に世界中で起こったサイバー犯罪によってもたらされた被害は大きく、被害額は3,850億円を超えました。
日本におけるネット犯罪の被害も年々増え続けています。
インターネットバンキングはiPhoneやiPadでも行いますよね。それを考えると、自分のiPadもサイバー犯罪の被害に遭わないためにウイルス対策をしないといけないのでは、と心配になります。
iPadのセキュリティレベルは高い
まず気になるのは、iPadの安全性です。多くのユーザーがApple製品を選ぶのは、Apple製品がAndroid端末と比べ信頼性と安全性に優れているからです。
しかし、実はiPadも他の端末と同じように、常にウイルスに感染するリスクはあるのです。
iPadには専用のウイルス対策アプリは存在しません。なぜでしょうか。
なぜなら単にウイルス対策アプリの必要がないからです。理由はiPadや他のApple製品の安全性がとても高いからです。
Android端末とは異なり、Apple製品のアプリはすべてApple社の厳格なチェックを通過したものだけで、提供場所もApp Storeだけです。
そのため、アプリをインストールした瞬間にウイルスに感染することは100%ありません。
ウイルス感染後でも拡大しにくい
iPadを含むApple製品の安全性がとても高いため、ウイルス対策アプリの必要がないことにはもう一つの根拠があります。
それはインストールされたすべてのアプリの行動すべてを、iPadなどのAppleデバイスがコントロールしてくれるからです。
例えば、会社は企業秘密が外部に漏れないように、すべての従業員にIDを持たせます。
IDをもった従業員は、多くの公募者の中から会社が厳格な審査によって選んだ人たちです。IDを持っていれば、会社の建物に入れます。
しかし会社の重要機密が保管されている部屋に入ることはできません。なぜならそこには2人のガードマンが立って見張っているからです。
iPadにインストールされているアプリはいわば、「IDを持った従業員」のようなものです。
iPadやiPhoneといったデバイスの中に「入る」ことはできます。しかし、iPadの「重要機密の保管場所」にはアクセスできません。
仮にインストールされたアプリが「IDを持った産業スパイ」だったとしても、「重要機密」にアクセスし、盗むことはできません。
アプリを同時使用する意味
iPadの安全性がいかに高く信頼できるかは、これでよく分かったと思います。
しかしここで疑問が生じます。それは、安全性が折り紙付きのiPadやiPhoneにウイルス対策アプリをインストールする必要があるのか、ということです。
答えはYESです。なぜなら、iPadのセキュリティシステムでは防ぎきれない、セキュリティ上の問題が存在するからです。
iPadの弱点はアプリからの攻撃には対処できますが、Webサイトからの巧妙な攻撃には対処できないことです。
例えば、フィッシング詐欺を目的としたメールを送信され、うそのWebサイトに誘導された後、個人情報の入力を阻止する機能はiPadにはありません。
そのためiPadがカバーできないウィークポイントの安全性を高めるために、ウイルス対策アプリが必要になります。