Androidをダウングレードしたい!方法・注意点からアプリまで解説
Contents[OPEN]
- 1ダウングレードとは?
- 2ダウングレードして使う理由
- 3【Android】 ダウングレードする前の準備
- 3.1データをバックアップ
- 3.2AndroidのダウングレードにはPCが必要
- 3.3Android SDK Platform Toolsのダウンロードとセットアップ
- 3.4ブートローダーのアンロック
- 3.5ファクトリーイメージをPCにダウンロード
- 4【Android】ダウングレードする手順 | ルート化
- 5【Android】ルート化しないダウングレード方法
- 6【Android】ダウングレードの注意点
- 7【Android】アプリのダウングレード方法
- 8リスクを理解した上で慎重にダウングレード操作を行おう!
Android SDK Platform Toolsのダウンロードとセットアップ
PCを用意し、起動したら操作に必要となるAndroid SDK Platform Toolsを入手し、使える状態にします。SDK Platform Toolsとは、開発者向けのAndroid端末用ツールです。
これを導入するとadbやfastbootなどの端末の管理に必要なコマンドをPCから利用できるようになります。
以下では、Windows PCにSDK Platform Toolsをダウンロードすることを想定して手順を説明します。
まず、Googleの公式サイトから最新バージョンのAndroid SDKをダウンロードします。SDKの導入方法には複数ありますが、アクセスしたサイトに表示されるAndroid Stduioとともに導入するとよいでしょう。
Android Stduioを導入するには、サイト中央部にある「DOWNLOAD ANDROID STUDIO」ボタンをクリックします。すると、Android Studioのダウンロードが開始されるので、ダウンロード後、ウィザードに従ってSDKをインストールしておいてください。
ブートローダーのアンロック
まず、ブートローダーのアンロックという操作を行う必要があります。
なお、先にも確認しましたが、ここから先の操作を行うと製造元やキャリアの保証の対象外となる可能性があるのでその点を理解して行いましょう。
簡単に説明すると、ブートローダーとは端末の電源を入れた直後に起動されるプログラムのことで、このプログラムがAndroid OSをロードしてOS本体が立ち上がる仕組みになっています。
メーカー製端末の大部分では、このブートローダーは「ロック」されており、できる操作に制限がかかっている状況になっています。通常はこの状態のほうがAndroid端末を安全に利用できるようになっています。
ダウングレードを行うには、この「ロック」を解除する必要がありますが、方法は端末によって異なり、場合によってはこの段階からPCが必要になることもあります。
PCを必要としない場合、メーカーサイトなどからブートローダーアンロックツールをダウンロードし、これを端末にインストールします。
インストールすると、保障が利かなくなる旨の警告文などとともにアンロックができるようになっていますので、画面の指示に従います。これでアンロックが可能です。
一方、PCを用いてブートローダーのアンロックを行う場合、次の手順で進めます。まずは端末をPCのコマンドツールから操作できるようにするまでの方法です。
- Android端末の「設定」アプリを起動する
- 「設定」アプリから「端末情報」画面を開く
- 「端末情報」中の「ビルド番号」を複数回タップする
- 開発者向けツールが有効化されるので、「端末情報」から「開発者向けツール」のページを開く
- 「USBデバッグを有効にする」項目をタップし、USBデバッグが使えるようにする
以上の手順で、PCのコマンドツールからAndroid端末を操作できるようになります。次に、コマンドラインツールを使ってブートローダをアンロックする手順を紹介します。
- WindowsのエクスプローラーでSDK Platform Toolsがインストールされたフォルダを開く
- Shiftキーを押しながら右クリックすると「PowerShellウィンドウをここで開く」の項目が表示されるので、これをクリックしてPowerShellを開く
- USBデバッグが有効になったAndroid端末を起動した状態でPCにUSB接続する
- PowerShellに「adb devices」と入力し、端末が正しくPCに認識されているか確認する
- 認識できていることが確認できたら「adb reboot bootloader」と入力し、ブートローダーを起動する
- ブートローダーが表示されたら、PCで「fastboot oem unlock」と入力する
- 画面に確認が表示されるので、電源ボタンを押して承認する
- 端末が再起動し、ブートローダーがアンロックされる
やや複雑ですが、上記の手順でブートローダーをアンロックすることができます。なお、ブートローダーをアンロックすると、端末のデータが消去されることがあるので十分に注意しましょう。
ファクトリーイメージをPCにダウンロード
最後に、ダウングレードしたいバージョンのシステムファイルをPCにダウンロードしておく必要があります。
メーカーによって入手方法は異なりますが、ダウングレード先として選択したいバージョンのイメージをダウンロードしておきましょう。
バージョンが似ているものが複数存在することもありますので、その点は要注意です。
【Android】ダウングレードする手順 | ルート化
次に、前の節で説明した準備が終わっていることを前提に、ダウングレードの手順を解説していきます。
PCからブートローダーを起動する
まず、システムファイルを端末に書き込むには、端末をブートローダーモードで起動してPCと接続する必要があります。
なお、この際ブートローダーのロックが解除されている必要があるので、まだ済んでいなければ前の節の手順を参考に済ませましょう。
ブートローダーを起動する方法は複数あり、PCを使わずに起動できる方法もあるのですが、端末によって操作方法が異なるため、ここではPCを使ってブートローダーを起動する方法を説明します。
まず、USBデバッグを有効にした状態で端末を通常起動し、PCにUSB接続しましょう。
そのうえで、SDK Platform Toolsが導入されたフォルダでPowerShellを開き「adb reboot bootloader」と入力します。すると、端末が再起動し、ブートローダーが起動されるはずです。
ファクトリーイメージを読み込む
次に、ダウンロードしておいたファクトリーイメージを解答します。tgzなどの形式で圧縮されていますので、適切なツールを使ってファイルを解凍しておきましょう。
解凍が済んだら、ブートローダーが表示された状態の端末がPCにUSB接続されていることを確認し、解凍したフォルダ内にあるflash-all.batファイルを実行します。
このファイルを実行することにより、ダウンロード済みのファクトリーイメージが端末に書き込まれます。