PCがテレビに映らない!HDMIケーブル接続時の原因と6つの対処法を解説♪
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PCとテレビをHDMIで接続しても映らない!6つのポイントを確認して対処しよう
PCとテレビをHDMIケーブルで接続しても映らないのには、必ず原因があります。
トラブルが起こったときは、まず原因となっていそうなポイントをチェックすることが大切です。
- HDMIケーブルを確認する
- Windowsの更新・再起動をする
- テレビの解像度を確認する
- ディスプレイを確認する
- グラフィックドライバーの確認をする
- グラフィックボードの確認をする
それぞれ、詳しく見ていきましょう。
HDMIケーブルを確認しよう
何も映らない時は、PCとテレビを繋いでいるケーブルが原因かもしれません。ここからは、HDMIケーブルのチェック方法を見ていきます。
HDMIケーブルの端子が合っているか確かめて
HDMI端子が2つ以上付いているテレビもあります。このようなテレビを使う場合、映っている画面とケーブルを差し込んだ端子に違いがないか確認してみましょう。
たとえば、画面は「入力2」なのに「入力1」の端子にケーブルを差し込んでいたとします。この場合、当然画面には何も映りません。
また、チャンネル表示をオフにしていると意外と見落としがちなので、表示画面と差し込んだ端子を再度チェックしてみましょう。
HDMIケーブルの接続が正しいか確認しよう
HDMIケーブルは、両方とも同じ形状のコネクタが用意されています。そして、ほとんどの場合接続方向は指定されていません。どちら側を差しても入力と出力を自動で判断してくれます。なので、基本的に接続方向を気にする必要はありません。
ただし、アクティブタイプと呼ばれるケーブルは、入力側と出力側があります。
アクティブタイプを使った場合、出力側をテレビに差し込んでも画面は映りません。それぞれを対応した端子に差し込む必要があるので、ケーブルの種類の確認と接続方向が指定されている場合は、差し込む方向を今一度確認してみましょう。
HDMIケーブルを接続し直そう
HDMIケーブルは、根元までしっかり差し込みましょう。差し込みが甘いと映像が乱れたり、画面が表示されなくなってしまいます。
テレビやケーブルによっては少し固い場合もあるので、壊れないように注意しながら、しっかりと力を入れて差し込みましょう。
また、ケーブル端子やテレビの差し込み口が汚れていて、正常に認識しないこともあります。なので、接点復活剤などで掃除してから接続し直してみるのもおすすめです。
HDMIケーブルを交換してみよう
HDMIケーブルは、長く使っていると劣化や断線する可能性があります。ただし、ケーブルが破れて露出しているなど、よほどの破損が無い限り見た目ではわかりにくいです。
テレビに映らない原因も、劣化した、もしくは、断線したケーブルを使用していたことが考えられます。
テレビに映せない現象の解決策としてはもちろん、突然映らなくなったり画面が途切れ途切れになったりするなどの症状を防ぐためにも、可能であれば定期的に取りかえるのがおすすめです。
Windowsの更新・再起動
テレビに出力できない原因がWindowsの不具合、もしくは更新が行われていないからという可能性があります。この場合は、PCの再起動や放電、Windowsの更新などを行っていきましょう!
PCのアップデートをしよう
Windowsは、定期的にアップデートが行われています。このアップデートの主な目的は、新たな便利機能が追加されたり、ソフトウェアの不具合を改善するパッチをあてたりすることです。
アップデートで、HDMIの信号を送信するドライバーが修正されたり、新たなパッチがあてられたりしてテレビに映らない現象が改善する可能性もあります。
セキュリティ面から見ても、アップデートは必ず行っておきたいしょう。更新があるかどうかを確認するには、タスクバーの「Windowsマーク」を右クリックし、「設定」を選択します。
設定画面の一番下に「更新とセキュリティ」という項目がありますので、ここをクリックしてください。
左側メニューから「Windows Update」を選択して、「更新プログラムをチェック」をクリック。
これで、更新ファイルが存在する場合は、自動で処理が行われます。チェックには少し時間がかかりますので、余裕のあるときに行いましょう。
すべてが最新の状態であれば、右上に「最新の状態です」という表示が出ます。この表示が出ていれば、これ以上PCをアップデートする必要はありません。
- ※Windows 10での操作方法となります。
電源ボタンから再起動を行う
ドライバーが不具合を起こしてしまい、PCがフリーズしてしまったときなどは、電源ボタンを長押しして強制的に再起動させましょう。
PCの電源ボタンを10秒ほど長押しすると、シャットダウンします。電源が落ちたことを確認したら、再度電源ボタンを押してPCを起動させてください。
電源ボタンで強制的に再起動する方法は、困ったときに便利な方法です。しかし、ハードディスクなどにダメージを与えてしまう可能性もありますので、どうしても必要なとき以外は行わないようにしましょう。
キーボードで再起動を行う
マウスポインタが動かないときなどは、キーボード操作だけでPCを再起動を行ってみましょう。
まず、「Windowsキー」と「D」を同時に押します。アプリ表示画面からデスクトップへ画面が切り替わったら、次は「Alt」と「F4」を同時に押してください。
すると、以下のようなウインドウが出てきます。
あとは、プルダウンメニューから「再起動」を選択して終了です。
- 「Windowsキー」+「D」の後に「Alt」+「F4」
PCを放電させてから再び電源を入れる
動作に異常をきたす可能性があるので、PC本体に余計な電気を留めないようにしましょう。
過剰に帯電させたことによって電源の保護回路が働き、意図しないタイミングで電源が切れる、もしくは、電源が入らなくなるなどの現象が起こってしまいます。
PCの放電方法は、以下の手順になります。
- 作業中のアプリをすべて保存して終了させる。
- PCをシャットダウンする
- 電源が落ちたことを確認したら、コンセントを抜く
- PCに接続されている電源ケーブルを抜く
- 外付けSSDやDVDドライブなど、外部デバイスをすべて外す
光学ドライブは外付けの場合は外してください。内蔵のものは、そのままで構いません。PC本体に何も接続されていない状態になったら、この状態で約1分、ノートPCの場合は約2分放置します。
時間が経過したら、電源ケーブル、外付けデバイスの順番で装着し直してください。最後に、コンセントを差して電源ボタンを押してPCを起動させれば、放電と再起動の作業は終了です。
解像度を確認しよう
テレビが対応している解像度とPCから出力されている解像度が異なると、映像を映し出すことはできません。テレビの解像度とWindowsの解像度を確認して解決していきましょう!
テレビの解像度を確認する方法
手持ちのテレビの解像度は、インターネットなどで型番を検索して調べます。メーカーの商品紹介ページなどに詳細が掲載されていますので、そちらで確認しましょう。
【Windows 10】解像度を確認する方法
Windows 10で解像度を調べたい場合は「Windowsキー」を右クリックして「設定」から「システム」へと進みます。
もしくは、デスクトップのアイコンが無い部分を右クリックしてメニューを表示、一覧の中から「ディスプレイ設定」へと進みましょう。
システム内の左側メニューに「ディスプレイ」の項目がありますので、こちらをクリック。右側の詳細の中段あたりにある「拡大縮小とレイアウト」内の「ディスプレイの解像度」という項目を探してください。
ここに表示されている解像度が、現在の解像度になります。
【Windows 7/8/8.1】解像度を確認する方法
Windows 7/8/8.1で解像度を確認する場合は、デスクトップのどこかを右クリック、メニュー一覧の中から「画面の解像度」をクリックしてディスプレイ表示の変更画面へと移動します。
画面設定の項目の中に「解像度」の項目がありますので、こちらから現在の解像度をチェックしてください。
ディスプレイを確認しよう
ここからは、ディスプレイが映らない場合などの対処方法について見ていきます。テレビと同時に映したい場合やディスプレイが映らなくなったときの参考にしてみてください!
入力切替をしてみて
「Windowsキー」と「P」を同時押しすると、入力切替へと進めます。
PC用のディスプレイとテレビを同時に接続している場合、「PC画面のみ」に設定されているとテレビには映りません。ディスプレイとテレビに同時に映したい場合は「複製」を、テレビのみに映したい場合は「セカンドスクリーンのみ」を選択してみてください。
- ※Windows 10での操作方法となります。
- 「Windowsキー」+「P」
入力規格を確認しよう
ほとんどの場合、ケーブルを接続して電源を入れると、ディスプレイ側で入力規格を自動で判別してくれます。なので、ディスプレイのボタン操作は、基本的に不要です。
ただし、ごく稀に入力規格がHDMI以外で固定されていたり、正しく判別してくれなかったりすることもあります。
入力規格が「オート」、もしくは、別の規格になっている場合は「HDMI」へ変更してみましょう。
PCの画面の出力先を見直そう
初歩的ですが意外と起こしてしまうのが、出力先のディスプレイを間違えて繋いでいたというミスです。特に、複数台のディスプレイを同時に使っている場合は、結構な頻度で起こしてしまいます。
なので、PCに繋いでいるケーブルと映したいディスプレイがキチンと繋がっているか確認してみましょう。
マルチディスプレイの設定を見直そう
マルチディスプレイのレイアウトが崩れてしまう場合は、デスクトップで右クリックし「ディスプレイ設定」へと移動してマルチディスプレイの設定を見直してみてください。
設定の見直しは、「ディスプレイ設定」の「ディスプレイの選択と整理」から行います。表示される数字を頼りに、好みの設定に変更し直してみてください。
【Windows 8】セカンドスクリーンの設定を確認して
Windows 8でセカンドスクリーンの設定を確認したい場合は、チャームバーを起動させましょう。チャームバーは、デスクトップ右上隅にマウスポインターを移動させると表示されます。
このチャームバーの中にある「デバイス」を選択すると、オプションが表示されますので「セカンドスクリーン」を選択しましょう。
ここから「拡張」や「複製」など、ディスプレイの挙動設定や確認が行えます。
【ノートパソコンの場合】画面を開き直そう
ノートパソコンは、閉じると自動的にスリープモードになります。スリープモードから復帰させると画面が映らない現象が改善する可能性があるので、それを期待して試してみましょう。
手順は、ノートパソコンを閉じて数十秒待機、そのあと再び開くだけです。手軽かつ効果の期待できる方法なので、試してみる価値はあるでしょう。
【NoSignal】ケーブルを抜いてディスプレイの電源を切ろう
ディスプレイに「NoSignal」と表示される場合は、何らかの原因でPCから送られている信号をディスプレイが受信できていない状態です。
この現象は、ケーブルの抜き差しとディスプレイの電源のオン・オフで改善する場合があります。ディスプレイの電源をオフにして、電源ケーブルとHDMIケーブルを取り外してみてください。
ディスプレイが熱を持っている場合、少し時間を置いた方が効果的です。再度接続して電源を入れると、信号を正常に受信できるようになる場合があります。
グラフィックドライバーの確認をして
グラフィックドライバーとは、ディスプレイやテレビの画面を映し出すために必須のソフトのことです。
このグラフィックドライバーが古いままだと、テレビに出力できない可能性があります。
映像を出力するためのとても大切な部分なので、この機会に更新してみてください!
グラフィックドライバーのアップデートを行う
グラフィックドライバーは、基本的にWindows Updateを通じて自動で更新されます。したがって、新たなバージョンが出るたびに手動で更新する必要はありません。
しかし、何かしらの理由で、Windows Updateで更新できなかった場合もあります。グラフィックドライバーが古いままだと最新の機能を使えない可能性があるので、可能であれば常に最新のバージョンを用意しておきましょう。
【Intel内臓グラフィック】グラフィックドライバーを手動で更新する
Intel製のCPUに内臓されているグラフィックドライバー「Intel(R)HD Graphics」を更新する手順は、以下の通りです。
まず、「Windowsキー」を右クリックして「デバイスマネージャー」へ進みます。
デバイスマネージャーの画面が開いたら「ディスプレイアダプタ」を展開して「Intel(R)HD Graphics」を右クリック、「ドライバーの更新」を選択してください。
あとは「ドライバーを自動的に検索」をクリックすると、自動で更新作業が開始されます。
更新の終了を確認したら、ウインドウを閉じて終了してください。
【NVIDIA/AMD】グラフィックドライバーを手動で更新する
グラフィックボードのドライバーを更新する場合は、まず「タスクマネージャー」の「パフォーマンス」から、使用中のグラフィックボードの名前を確認しましょう。
次は、発売元のメーカーにあわせた方法でドライバーを用意していきます。
NVIDIA製のグラフィックボードを使用している場合は、公式サイト内にあるドライバーダウンロードページから該当するドライバーを探してダウンロード、インストールを行います。
AMD製のグラフィックボードを使用している場合は、公式サイト内の製品ページへ移動してドライバーをダウンロード、インストールしましょう。
「ドライバーを元に戻す」を試す
最新のグラフィックドライバーをインストールしたら、逆にテレビに出力できなくなったという場合は「ドライバーを元に戻す」を試してみてください。
「デバイスマネージャー」から「ディスプレイアダプタ」を展開してグラフィックドライバー名をダブルクリックします。
詳細が表示されますので、「ドライバー」タブを選択、一覧の中にある「ドライバーを元に戻す」を選択してください。
グラフィックドライバーのリセットを行う
ディスプレイ表示の不具合が起こったときなどに使用するリセットコマンドを入力すると、テレビに映らない現象も解決する可能性があります。
「Shift」「Ctrl」「Windowsキー」「B」の4つを同時に入力するとグラフィックドライバーをリセットできます。
一瞬画面が暗転すれば成功です。画面に不具合が起こったときの解決方法としてとても手軽で便利なので、この機会に覚えておくのもおすすめですよ。
- 「Shift」+「Ctrl」+「Windowsキー」+「B」