【Bluetooth】バージョンの確認方法。違いや互換性を解説!
皆さんは「Bluetooth」をご存知ですか?名前はなんとなく聞いたことがあっても、どんなものなのかイマイチ分からない、という方も多いでしょう。
Bluetoothとは、電子機器同士を無線で接続する機能のこと。ワイヤレスイヤホンやキーボード、スピーカーなど、様々な製品に用いられています。コードを必要としないので、鞄の中や机の上がすっきりしたり、スピーカーの置き場所を選ばなかったりと良いことずくめ!
そんな便利なBluetoothですが、製品を購入するときに気をつけたいのがBluetoothのバージョンです。この記事ではBluetoothのバージョンとは何か、そしてバージョンの確認方法についてご紹介しています。
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Bluetoothのバージョンってなに?
Bluetoothのバージョンは、日本語で言い換えれば「規格」のこと。
Bluetoothが最初に公開されたのは、1999年。それ以来、Bluetoothは何度も改良が重ねられてきました。その度に、バージョン1.0、1.1、1.2……といったように番号が振られています。
製品に搭載されているBluetoothのバージョンを確認すれば、それがどれくらい新しく、どのような性能か、またどういった機能を使うことができるのかが分かるのです。
Bluetoothの最新バージョンは5.1
2019年1月、Bluetooth5.1が発表されました。現在の最新バージョンは、この5.1となります。
Bluetooth5.1では、新たに方向探知機能が追加されました。Bluetoothで接続された機器との距離を計測する機能は既に搭載されていたため、これによって方向と距離が明らかにすることができるようになります。
この機能を使えば、実生活でも役立つことがたくさんあります。
たとえば、鍵にBluetoothタグをつけてスマートフォンと繋げておけば、鍵を失くした時にもどこを探せば良いのか一目瞭然です。ビジネスシーンでも、在庫管理などに活用できるほか、大きなショッピングモールでお目当ての商品を探すのにも役立ちそうです。
Bluetoothのバージョン確認と互換性
Bluetoothのバージョンが違う機器どうしを上手く接続できるのか、不安に思う方もいるでしょう。ここで気をつけなければいけないのは、「互換性」です。
聞き慣れない言葉ですが、要するに「置き換えてもきちんと使うことができる性質」のこと。違うバージョンどうしでも、互換性がある組み合わせならば接続が可能です。
基本的には、Bluetooth3.0以降の機器であればそれ以前のバージョンとの互換性を持っています。しかしバージョン3.0と4.0だけは、互換性に注意しなければいけません。その理由や接続できるかどうかの見分け方については、後の項目でご紹介しますね。
Bluetoothバージョン一覧
Bluetoothには、初期のバージョンから最新バージョンまで、バージョンごとにこのような違いがあります。
公開年 | バージョン | アップデートの内容 | |
---|---|---|---|
1999 | 1.0 | Bluetoothが公開された最初のバージョン | |
2001 | 1.1 | このバージョンから普及しだしたので、「普及バージョン」とも | |
2003 | 1.2 | 無線LANとの電波の干渉が減り、音質が良くなった | |
2004 | 2.0 | 最大通信速度をバージョン1.2の約3倍に切り替えられるEDR(Enhanced Data Rate)機能を追加 | |
2007 | 2.1 | 簡単にペアリング(Bluetoothによる機器の接続)ができるように。バッテリーを長持ちさせる機能を追加 | |
2009 | 3.0 | 最大通信速度を従来の8倍に切り替えられるHS(High Speed)機能を追加。省電力性が向上 | |
2009 | 4.0 | 省電力性がさらに向上 | |
2013 | 4.1 | データ通信を効率化。モバイル端末向け通信サービスとの電波干渉が減ったほか、多彩な機能を追加 | |
2014 | 4.2 | 省電力機能時のデータ通信速度が2.5倍高速化し、セキュリティも強化 | |
2016 | 5.0 | データ通信速度が4.0の2倍、通信範囲が4倍、通信容量は8倍に | |
2019 | 5.1 | 方向探知機能を追加 |
バージョンアップを重ねるごとに、Bluetoothがより使いやすく、便利になっていることが分かるかと思います。今後のバージョンアップにも期待が持てますね!
バージョン3.0と4.0の互換性について
先ほどの表の通り、バージョン4.0ではバージョン3.0に比べて大幅な省電力化が進みました。これはBLE(Bluetooth Low Energy)と呼ばれる方法を使うことによるものです。このBLEはバージョン4.0以降にしか対応していないため、バージョン3.0と4.0は互換性を持ちません。
ところが、製品によってはバージョン3.0と4.0の機器を接続することが可能です。接続できる製品とできない製品の見分け方は、ずばりBluetoothのロゴマーク。
Bluetoothのロゴマークには、3通りがあります。単に「Bluetooth」とだけ書いてあるもの、「Bluetooth」の表記の下に「SMART」と書かれているもの、「SMART READY」と書かれているものです。
このうち「SMART READY」と書かれたロゴの付いた製品は、バージョン4.0以降と3.0以前の通信方法を兼ね備えています。そのため、バージョン4.0側の機器のロゴに「SMART READY」と書かれていれば、バージョン3.0の機器と通信することが可能です。