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【藤咲えりさん・YOFFYさん・アマガイタローさん】 レジェンヌのあるべき姿と、楽しみな今後【インタビュー】(3/3)

【藤咲えりさん・YOFFYさん・アマガイタローさん】 レジェンヌのあるべき姿と、楽しみな今後【インタビュー】(3/3)

最高の歌でみんなを魅了するレジェンヌ。ジャンルとしてはリズムゲームですが、素晴らしい出来なのはそこだけではありません。音ゲーが好きで入った人も、キャストさんに惹かれて入った人も、キャラが好きで入った人も、全員にレジェンヌを丸ごと楽しみつくしてもらおう。そんな思いで凝らされた工夫の数々がありました。

歌もキャラもアクションもシナリオも。”音ゲー中心”ではない、全てを楽しめるゲームに

まさみ:音ゲー重視というオーダーをしていないのは、彼女たちは、音ゲーの中で操作されているのではなく、あくまで彼女たち自身の意思で「公演をしている」ということなんですかね?

レジェンヌの平田プロデューサー
前回の取材に引き続き、平田Pにレジェンヌにかける思いを熱く語っていただきました

平田P:生い立ちが「音ゲー」ありきではなく、アクションにリズムゲームの要素を付加したものなんですよ。今のリズムゲームは難しすぎて、タイミングを合わせることにプレイヤーが必死になっちゃうじゃないですか。

まさみ:確かに。それはそれで楽しいんですけど、ついシナリオより音ゲーをこなすことに集中しちゃうことがあります。

平田P:そういうゲームも楽しいんですけど、そうじゃないゲームがあってもいいんじゃないかなって。もっとライトなユーザーに、気軽にゲームを楽しんでもらいたいんです。

まさみ:楽しむ……たとえば、どのようなことをですか?

平田P:レジェンヌには素晴らしい楽曲、歌い手、イラスト、シナリオがそろっています。音ゲーという要素だけに注目が行くのはもったいないと思うんです。

レジェンヌ平田P

まさみ:なるほど、ベクトルを一つに偏らせたくないんですね。

平田P:そうです、だから敢えてリズムゲームの判定にあやふやな部分も残しています。シビアな判定にしちゃうと、キャストさんやイラスト、楽曲を楽しみたい人が気軽に楽しめなくなってしまいますので。

まさみ:じゃあ、初めてスマホゲームや音ゲーをする人にも取っつきやすいゲームに仕上がっているんですね! 藤咲さんはスマホでゲームをなさるというお話でしたが、どういったゲームをなさいますか?

藤咲さん:そうですね、みんながやってるディズニーのパズルゲームにはハマってました。

まさみ:じゃあ、音ゲーはあまりプレイされていないんですね。同じように、レジェンヌで初めて音ゲーに挑戦する人に伝えたいことはありますか?

藤咲さん:昨日初めてプレイしたんですけど、すんなり入ることができました。それは、ストーリーと実際のゲーム要素にきちんと関連があるからです。

レジェンヌのキャスト藤咲えりさん

まさみ:例えばどんなことでしょう?

藤咲さん:例えば、舞台に立つにはリハーサルをしなきゃいけないとか、練習しないとうまくなれないとか……なので、ゲーム独特の概念がなくても大丈夫ですよ。

まさみ:それなら初めてでも、次に何をやるべきかきちんと分かって大丈夫そうですね。

藤咲さん:そうです、とにかくやってみたら絶対損はしないですよ。

男性にも女性にも好感を持ってもらえるキャラクターづくり

まさみ:藤咲さんもこう仰るくらい女性に受け入れられやすいゲームになっていますが、アマガイタローさんはやはり女性も視野に入れてデザインをなさったんでしょうか?

アマガイタローさん: いえ、男女両方って話が出る前からデザインはほとんど変わってないんですよ。

まさみ:そうなんですか!?

アマガイタローさん: 元々レジェンヌのイラストを描き始めた当初から、男女どちらにも受け入れられる絵を描きたいという思いがあって、そのおかげかもしれないですね。

まさみ:私も最初にレジェンヌの記事を書こうと思ったきっかけは、キャラが「男性だけじゃなく女性も意識してくれてる」って感じたからでした。

アマガイタローさん: 男性受けを意識する場合って、露出度高めの衣装が多いんですけど、あまり過度に男性にだけに刺さる表現はなるべく抑えていって、(男女共に)フラットなベースで「かわいさ」を狙っていきました。

まさみ:そうなんです、とにかくかわいいんですよ! でも、百ちゃんの衣装とかよくよく見ると結構際どいですよね(笑)

レジェンヌ本科生 たてがみもも
出典:レジェンヌ公式サイト

梅田さん:コスプレしようと思ったら無理ですよね(笑)

アマガイタローさん: 本当ですよね(笑)そういった服も「露出度高い」って気づかれないように、なるべく周りの装飾物を増やしたりしてカバーしていきました。露出度の高さも重要な魅力ですので、外せないですからね。

まさみ:確かに、ぱっと見で全然露出度の高さに気付かなくて、人に言われて初めて気づいたんですよ。

梅田さん:いやらしく感じないんですよね。

アマガイタローさん: なるべく自分は隠れたところにこだわりたいと思っていて、気づかれないうちに引き込むような感じでしょうか。見た人が何となく感じるような、正体の掴みづらいところを込めていけたらと思っています。

まさみ:わぁ、私まんまとアマガイタローさんの術中にハマってました……

アマガイタローさん: あとは着替えることを想定して作っていたり、舞台衣装なので普段は描かないようなモチーフを取り入れたりとか、そういったことが良かったのかもしれません。

梅田さん:どのキャラがどんな衣装を着ても、肌が見えてても健康的ですよね。

アマガイタローさん: はい。その他にもSDキャラにした際も見栄えが良くなるように、手足の先にウェイトを置いたりしました。例えば凪緒に関しては髪がショートでボリュームが少ないですから、他のキャラよりも大きく手足の先にウェイトを置いたりしています。

レジェンヌ予科生みつめなお
出典:レジェンヌ公式サイト

梅田さん:じゃあ……顔とかも8人のバランスを取って?

アマガイタローさん:そうですね。制作するときには8人を全員並べて、1人描いてはまた別の子を描いて、並んだ時のバランスを重視しました。ウェイトの高低差がつかないように気をつけていきました。

まさみ:あっ私が全員フラットに見えますねって言ってたのも、そうした意図にはまっていたんですね!

アマガイタローさん: ありがとうございます。特にこのメインの衣装についてはそうですね。

レジェンヌキャラクター全身

まさみ:しかも露出に気付かなかったし……

アマガイタローさん: 色々考えながら描いているもので(笑)さらに、全員のフラット感を出すうえで副産物もありまして。

まさみ:副産物、ですか?

アマガイタローさん: ゆらの髪色(灰色)ってあまり選ばれない髪色だと思うのですが、レジェンヌではそれぞれの色をそんなに強く押しすぎないようにしたので、こういった地味めな灰色の髪の毛の子を入れられて、よっしゃ! って感じでしたね。すごく細かいこだわりなのですが(笑)

一同:(笑)

アマガイタローさん: 地味だけど存在感のある子って好きなんですよね。みんな並べたとき平均的であるからこそ取れた選択肢ですね。結果、上手くいったようでよかったです。

レジェンヌ予科生のまほろばゆら
出典:レジェンヌ公式サイト

平田P:内緒でそんなことまで考えて仕込んでたんですね……アマガイさんもライターの梅田さんも仕込むし、YOFFYさんも仕込んでくるし。誰も何も言わないで(笑)

一同:(笑)

平田プロデューサーは全員愛しているが彪凛に思い入れあり

ひなこ:ところで、キャラクターの名前はどなたが?

梅田さん:基本私なんですけど、彪凛だけは平田さんが「絶対ここだけは触れないでくれ」と…

レジェンヌコンセプトプロデューサーの梅田京さま

平田P:いやあ、彪凛は僕にとって重要なキャラなんで。藤咲さんなしではこのゲームは成立しなかったですから。

YOFFYさん:収録の時も、「藤咲さんの歌はすべてOKに聞こえるんで、YOFFYさん本当お願いします!」って(笑)

一同:(笑)

アマガイタローさん:じゃあ彪凛に対するフィードバックが一番重かったのも…(笑)

平田P:いや、それは大人っぽいキャラが欲しくて幼くならないようにというのがあったんですけど……思い入れもあります(笑)

レジェンヌプロデューサー平田さん

まさみ:ツイッターでの反応を見ても、そうした平田プロデューサーの思い入れを始め、分かる人には分かることがじわじわ広まっている印象ですね。

平田P:そうですね、とても嬉しいことです。でも、僕、彪凛ばっかり強調しちゃいましたがもちろん全員好きなんですよ!

まさみ:私だって全員好きですよ!(ドヤァ)

YOFFYさん:じゃあ、僕も全員好きです!

一同:(笑)

リリース後にも進化し続けるレジェンヌ

平田P:実は、歌い手さんは最近まで、他の歌い手さんが歌う歌を聞いてなかったんですよ。

YOFFYさん:そうなんです。でも、その人の歌い方が安定するまでは、やりたいように素のままでやってもらいたかったんですよ。その人にしかない良さを引き出したくて。

レジェンヌプロデューサー平田さんとYOFFYさん

平田P:他の方たちの歌い方を聞いちゃって、何か影響を受けてしまうとその人のありのままの良さが素直に出てこなくなってしまうかもしれませんから。聞かせてしまったら、今みたいな形にならなかったと思います。

YOFFYさん:リリースまではそれぞれが個性を伸ばす時間にするのがいいかなって。

まさみ:お互いの歌を聞いた後、歌い手さんたちがお互いに影響を与え合うってことですか?

YOFFYさん:そうです。それがこれからの楽しみって言うか、僕らもそれを楽しみたいなって。

梅田さん:既に門山葉子さん(黒憧ましろ役)は「Be a star」を歌いたいってやる気になってますよ~

まさみ:きっとこの子がこんな曲をうたってる姿が見たいって動きがプレーヤーから出てきますよね。私は今のところ、隙のある予科生の子たちが好きなんですが……

レジェンヌ予科生の4人
出典:レジェンヌ公式サイト

平田P:それはもう、人によって千差万別ですね。偏りがないです。

まさみ:じゃあ、それぞれに熱心なファンがつきそうですね!

平田P:声でも各キャラの差別化はもちろん考えて選んでますので、みんなにファンがつくと思います。さっきも言ったとおり、僕は全員好きですけどね!

一同:(笑)

ここであっという間に取材時間のリミットが来てしまいました。もっとお話を聞いていたかったのに……。その後写真撮影をさせて頂いたんですが、自主的にポーズを決めてくださったりして最後まで楽しい取材でした!
※アマガイタローさんは私と一緒に撮影を見守ってくださいました

レジェンヌポーズをとるスタッフの皆様

この取材を通じて感じたのは、レジェンヌには一流の人々の魂がこもっているということ。そして、一つひとつのものを、一人ひとりのキャラを大事に作られたということ。ゲームの根底に流れるものを知ったからこそ、レジェンヌというゲームをより深く楽しめています。

藤咲さんのおっしゃる通り、プレイして損はありません。今までゲームなんかほとんどやったことなくて…という方も安心して遊べますので、ぜひ思い切って飛び込んでみてくださいね。

<前の記事:【藤咲えりさん・YOFFYさん・アマガイタローさん】 楽曲からも見えてくるレジェンヌの”みんなが主役”の原則【インタビュー】(2/3)
まさみ

この記事のライター
まさみ
アマガイタローさんは、とても誠実な方でした。描かれたキャラクターからも誠実そうな印象を受けたのですが、イラストだけでなく言葉に対しても妥協せず、私の質問の意図を正確に読み取って正確に返してくださいました。絵のことはあまり分からない私がとんちんかんな答えを返しても、きちんと理解できるまで何度でも言葉を重ねてくださって、本当にうれしかったです。


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