レジェンヌ、実際に遊んだら今までのゲームと全く違った。あらゆる意味で。【2/3】
平田プロデューサーとライター梅田さんの熱の入りようを聞いていたら、私はもう早くゲームがしたくてうずうずしている状態に。それを察してか、そっと実機が差し出されました。こ、これがリリース前のレジェンヌを遊べるスマホ…! 早くあの美声を聞きながらかわいいキャラでリズムゲームさせておくれ!
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※こちらの記事は2017年8月31日にリリースされる「レジェンヌ」の事前取材をもとに書かれています。
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舞台はまるでサーカス、全員が主役の物語
出典:レジェンヌ公式サイト
そもそもレジェンヌは、「ビースター」という”動物の特性に目覚めた者”が歌劇団「シルク・ド・レスパス」に入団し、スターを目指す物語。
そこに主役も、プレイヤーの分身であるプロデューサーのような存在もいません。ただただ、彼女たち自身が、それぞれの立場から、それぞれの苦境を乗り越え、己を磨きながらスターになっていく様を楽しむゲームなのです。
こういった点では、男性にも女性にもなじみやすい物語設定と言えますね。プロデューサーや指導役がいるとなったら、その人物とキャラクターたちの交流が必ず描かれます。そうすると、いくら性別をぼかしていても、自分の中で「この人物は男性/女性なのだな」と意識してしまいますから。その点、忠実にキャラクターを追い続ける物語であれば、読み手が男女どちらであろうと心置きなく楽しめます。
うおおお新感覚って言うか面白いいいいい
私が実際にプレイした際に室内に飛び交った言葉がこちらです。
「いいですか、横スクロールアクションですよ!」
「これは置きプレイですか、持ちプレイですか!?」
「百ちゃんが走ってる、玉乗りしてる!」
「コンボ続いてます、続いてますよ! 気づいてないでしょうけど!!」
「よっしゃあああ100コンボおおおお!!」
「あっこれボタン配置覚えないとHARDクリアできないわ」
「立ってプレイするんですか!?」
「なんか座って見守ってられませんね、立って見守りましょう」
その場にいる全員総立ちの熱い試遊会となりました。
私、EASYでフルコンできたからって調子に乗ってHARDも挑戦させてもらったんですが、HARD初見で余裕風吹かせられるわけなかったですよね!
リズムゲームの特長
レジェンヌのリズムゲームを実際に遊んでみて、以下のようなことを感じました。
- 親指プレイ(持ちプレイ)推奨(まさみの個人的意見)
- 最初はボタンの配置を覚えるところから
- 慣れてきたらアクションキャラクターの動きにも注目! 個性たっぷり♪
- 衣装×シンガー×パフォーマー×楽曲で楽しみ方∞
- 失敗するとルート分岐!? 今までになかった音ゲーの楽しみ方
- ルート分岐が存在する代わりに、いくらタイミングを外してもゲームオーバーはない
まず、レジェンヌのリズムゲームの画面ってこんな感じです。
この画面に映っているキャラクターがパフォーマー。パフォーマーが楽曲に合わせて駆け抜ける中には、色とりどりのボタン・様々な目に楽しいギミックが。
パフォーマーがボタンを通過する瞬間、タイミングよく対応するボタンを押すと、ギミック成功♡フィニッシュまで観客を楽しませながら走り抜けましょう♪
私、的確な例え思いつきました! マリオランをリズムゲームにしたような感じというとイメージがつきやすいです♪
百ちゃんジャーンプ!
これがですね、今まで主流のマーカーが飛んでくるタイプの音ゲーとはまた違ってすごく斬新です。何よりギミックを使いこなすキャラクターがかわいい♡こんなにキャラクターの主体性中心の音ゲーって今まで私は見たことがないです。
私はゲームに必死で気が付いていませんでしたが、ジャンプの仕方一つとってもキャラクターごとに個性が出るそうですよ。
容赦ない! ギミック失敗でルート分岐も!?
レジェンヌのリズムゲームでは、失敗しても途中で楽曲終了にはなりません。
その代わり落ちます。物理で。いわゆるルート分岐ってやつですね。
落ちても大丈夫。地味だけど、下に別ルートが存在します。
上の華やかで楽しいルートではなく、下の地味めなルートを走らざるを得なくなるんです。。。大事な公演では無理せず慎重になるか、頑張って練習するかしかないですね!
美少女ゲーなのに恋愛/水着禁止令!?
しかし、ミニキャラが公式Twitterの動画で見るより数千倍キレイ。正直、ミニキャラがここまでキレイに作られているなんて驚きました。ご本人たちもこだわって作っているとおっしゃる通り、キャラクターはめちゃくちゃかわいいです。
その親心なのか、平田プロデューサーからこんな発言が。
「レジェンヌでは恋愛/水着禁止令を出させていただいております!」
なんと!!
恋愛がないことは「プロデューサーやそれに類する立場=プレイヤーの分身」がいないことで想像はついていました。今流行中のゲームって、美少女ゲームや乙女ゲームでも、がっつり恋愛を主体にしたものは少ないですしね。
でも、水着もダメとは…!? いささか厳しすぎやしませんかね!?
「いや、露出が全くダメというわけじゃないんですよ」
……確かに。みんな、校則の厳しいカトリック系女子高生みたいな「肌見せ一切なし!」の恰好ではないですよね。では、どういうことでしょうか?
出典:レジェンヌ公式サイト
少しずつ語り始めた平田プロデューサーの言葉からは、時折迷いもまじりながらですが、レジェンヌのあるべき姿について見えてきました。前提としてあるのは、平田プロデューサーが大ファンでもある宝塚歌劇団へのリスペクトの気持ち。レジェンヌには、数多くの元タカラジェンヌが起用されています。かといって、宝塚を模倣してゲームを作ったわけではありません。多くのキャストさんが在籍していた宝塚歌劇団への、そして宝塚ファンへのリスペクトの証として、”下品ととられかねない露出”は絶対にしないと決めているそうです。
平田プロデューサーの言葉に、梅田さんが力強く言い切ります。
「あくまで上品に、絶対に下品な表現はしない。それがお約束です」
衣装もそのあたりを熟考した末にデザインされているとか
「まあ、こんなこと言ったら男性は離れちゃうかもしれないですけどね」
苦笑しながら平田プロデューサーは仰ってましたが、私は男性ファンにも、いや男性ファンにこそその気持ちが届くんじゃないかと思いました。
そのキャラクターを深く愛すれば愛するほど、過度な露出を嫌うのって実は男性の方が多い気がします。この子の魅力は肌やボディラインだけじゃない、敢えて悪い言葉で表現するなら、”安易”な魅せ方はしたくないと思う男性は多いのでは?
過剰に露出しなくても、ましろさんは十分美人ですしね。
そういう意味で、レジェンヌは作り手と同じくらい。いや、もっと深くキャラクターを愛せる仕組みのゲームに仕上がっているに違いないと私は感じています。