旧端末の初期化はしないように気を付ける

機種変更の際、旧端末はデータの移行が終わるまで初期化しないように気をつけましょう。

先ほども説明した通り、データを移行するにはQRコードを使って旧端末から新端末へ手動で移行する必要があります。

しかし、データを移行する前に旧端末を初期化してしまうと、Google Authenticatorのデータも全て削除されてしまい、移行できなくなります。

その場合も、旧端末が手元にないときと同様に、新端末で各アカウントの2段階認証の設定をやり直す必要があります。

手動で2段階認証の移行ができないときは

Google Authenticatorの2段階認証のデータを新端末へ引き継ぐには、旧端末（データが残っていて、かつ操作ができる状態）と新端末の両方が必要になります。

以下に当てはまる場合は、残念ながらデータをそのまま新端末へ移行することはできません。

この場合は、新端末で2段階認証のデータをアプリに設定し直す必要があります。

2段階認証を再設定するには、対象アカウントへログインする必要がありますが、Google Authenticatorを使った認証方法しか設定されていない場合、旧端末で認証コードが確認できないのでログインできません。

アカウントの復旧方法が提供されていれば、それを試してログインするしかありませんが、それでもログイン出来ない場合は残念ながら諦めるしかありません。

【Google Authenticator】二段階認証（2段階認証）で困った！機種変更で移行を忘れたときの対処法《旧端末がある》

機種変更でGoogle Authenticatorのデータ移行を忘れてしまった場合は、旧端末が手元にあるかで対処法が変わってきます。

まずは、旧端末がある状況でデータ移行を忘れたときの対処法について解説していきます。

【前提】アプリにデータをバックアップ・復元する機能はない

まず、Google Authenticatorのデータを移行するうえで知っておいてほしいのが「Google Authenticatorにはデータをバックアップ・復元する機能がない」という点です。

LINEのトーク履歴のように、事前にバックアップをとっておけば、旧端末が手元になくても新端末で復元を実行することで、バックアップに含まれているデータを新端末へ移行できます。

しかし、Google Authenticatorではバックアップから復元する方法で移行できません。

データを移行するには、旧端末のアプリで生成したQRコードを新端末のアプリでスキャンする必要があるので、旧端末が必須です。

ただ、旧端末が手元にあっても以下に当てはまる場合は移行できないのでご注意ください。

【旧端末】データをエクスポートする

旧端末が手元にあって、かつデータが残っている・操作できる場合は、Google Authenticatorのデータを新端末へそのまま移行できます。

まずは、旧端末でGoogle Authenticatorアプリを起動し、移行したいデータをエクスポートしましょう。

旧端末でGoogle Authenticatorアプリを起動したら、画面右上の「・・・」をタップします。

表示されたメニューにある「アカウントのエクスポート」をタップしましょう。

「アカウントのエクスポート」の画面が表示されたら、画面右下の「続行」をタップしてください。

新端末へ移行したいデータにチェックが入った状態で「エクスポート」をタップします。

すると、画面にデータ移行用のQRコードが表示されます。

旧端末側の操作は、一旦終了です。

【新端末】データを移行する

旧端末でQRコードを表示したら、新端末でそのQRコードをスキャンしてデータを移行します。

新端末でGoogle Authenticatorアプリを起動したら、画面右下の「+」→「QRコードをスキャン」をそれぞれタップします。

カメラが起動したら、旧端末で出したQRコードが枠に収まるようにかざしてスキャンしましょう。

「〇件のアカウントのインポート完了」と表示されたら移行完了です。

QRコードをスキャン後に旧端末で「次へ」をタップすると、旧端末内のデータを削除するか聞かれます。

削除する場合は「エクスポートしたアカウントをすべて削除」、そのまま残しておく場合は「エクスポートしたアカウントをすべて残す」へチェックを入れて「完了」をタップしてください。